プロペシアとは?
「プロペシア」は日本で認可されているAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。医師が処方する内服薬で、長期間服用を続けることで薄毛を抑える効果があると認められているものです。日本全国ほとんどのクリニックで採用されている非常にポピュラーな薬です。
プロペシアは医師の処方箋がなければ購入・使用ができない医療用医薬品です。必ず、医師の診察を受けて医師の処方箋で購入してください。
プロペシアの効果は有効成分「フィナステリド」の作用
薄毛は、男性ホルモンの影響を受け進行します。男性ホルモンの一つに「テストステロン」と呼ばれるものがあります。テストステロン自体は男性にとって、なくてはならないホルモンなのですが、これが頭皮(特に前頭部や頭頂部)の毛乳頭から分泌される還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつくと、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という別の男性ホルモン(悪玉男性ホルモン)に変化します。
このDHTが脱毛因子を増やし「髪の毛がぬけるように」という指令を出します。そうする髪の毛は太く成長する前に抜けて落ちてしまい、細い毛が目立つ薄毛の状態になるのです。フィナステリドは、このDHTという抜け毛の元凶を作らないようにするために、5αリダクターゼの活性を弱めてDHTを生成を阻害する作用があります。
プロペシアの効果とは
プロペシアは「抜け毛を減らす」という効果があります。実際にフィナステリドを服用した人の78%がAGAが改善したと実感しています。効果を実感するまでの期間は一般的には半年から1年ほどです。すぐには効果は出てこないので、少なくとも3ヶ月から半年はフィナステリドの服用を続ける必要があります。
年齢は20~40歳くらいの比較的若い方には最も効果的です。加齢に伴って頭髪の毛母細胞は減少していくので、年齢が高くなって髪が残り少なくなればなるほど効果は乏しくなっていきます。つまり、抜けてからではなく抜け毛が気になりだしたら服用を開始することが重要です。
ただし、フィナステリドは抜け毛を減らす効果が期待できますが、「髪を生やす・増やす」という働きはありません。すでに一定以上薄毛が進行している方は、別のお薬で発毛を促していく必要があります。
プロペシアの副作用は?
プロペシアは非常に安全な薬ではありますが、性欲の低下などの副作用が起きる可能性がわずかながら存在します。ただしその可能性は非常に低く、実際に副作用が起こる方はわずかです。
プロペシアを服用する時の注意点
プロペシアは、街の薬局やドラッグストアでは販売されていません。病院で医師の診察を受けて処方箋がないと入手できません。また女性や未成年はフィナステリドの効果が無いので服用しないのが一般的です。AGA治療薬の処方は医師にご相談ください
AGA治療薬の処方は専門の医師にご相談ください
AGAの治療には様々な選択肢があり、ご自身で判断するのは非常に難しいです。副作用の危険性もありますので、お薬の服用を考えた場合は、必ず医療機関を受診して医師の指示の下で使用してください。
当院では、プロペシアだけではなくフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬、ミノキシジル内服薬も扱っており、一人ひとりの患者さまに一番合った方法を考える、オーダーメイドの治療を行います。
治療がはじまってからも、使用中の薬は合っているか、副作用は出ていないかなどを入念に確認しながら安全性を確保した治療を行います。AGA治療は長期戦になるので、事前に治療計画をしっかりと立てて、医師と相談しながら計画を見直したり微調整を行ったりすることが重要です。
このようなきめ細かな治療によって、最大限の効果を発揮させることができます。そして同時に、副作用やデメリットを最小限に抑えたり回避することができます。